投資初心者が知っておくべき「リスクとリターン」の原則
前回の記事では、インフレや老後資金の観点から「資産運用を始める必要性」についてお伝えしました。
しかし、いざ投資を始めようとすると「損をするのが怖い」という感情がブレーキになる方も多いはずです。
今回は、投資において避けては通れない「リスクとリターン」の正しい考え方について解説します。これを理解すれば、むやみに投資を恐れることはなくなります。
1. 投資における「リスク」の本当の意味
日常会話で「リスク」というと、「危険」や「損をすること」をイメージしがちです。
しかし、金融や投資の世界における「リスク」とは、「リターン(収益)の振れ幅(不確実性)」のことを指します。
- リスクが大きい: 大儲けする可能性もあるが、大損する可能性もある(振れ幅が大きい)
- リスクが小さい: 大儲けはできないが、大損する可能性も低い(振れ幅が小さい)
つまり、リスクとは単なる危険ではなく、「結果がどうなるか予測しにくい度合い」のことなのです。
2. リスクとリターンは常に「表裏一体」
投資の世界には絶対的な原則があります。それは「リスクとリターンは比例する(トレードオフの関係にある)」ということです。
高いリターン(利益)を得ようとすれば、必然的に高いリスク(値下がりの可能性)を受け入れる必要があります。逆に、リスクを極力減らそうとすれば、得られるリターンも少なくなります。
【要注意】「ローリスク・ハイリターン」は存在しない
「元本保証で毎月10%の利益が出る」といったうまい話は、金融の原則から外れており、詐欺である可能性が非常に高いです。投資の世界に「フリーランチ(タダ飯)」はないということを肝に銘じておきましょう。
3. リスクを賢くコントロールする3つの基本
リスクをゼロにすることはできませんが、コントロールして小さくすることは可能です。そのための王道が「長期・分散・積立」です。
- 長期投資: 10年、20年という長いスパンで投資を続けることで、一時的な価格の暴落を吸収し、収益を安定させる効果があります。
- 分散投資: 「卵を一つのカゴに盛るな」という格言があるように、株式、債券、不動産など、異なる資産に分けて投資することで、一部が値下がりしても全体での大きな損失を防ぎます。
- 積立投資: 毎月一定額をコツコツ買い続ける(ドルコスト平均法)ことで、価格が高い時は少なく、安い時は多く買うことになり、平均購入単価を抑えることができます。
まとめ
投資で重要なのは、リスクを完全に避けることではなく、「自分がどの程度のリスクなら許容できるか(リスク許容度)」を把握し、それに合った投資手法を選ぶことです。
次回は、実際に投資を始めるための第一歩となる「失敗しないネット証券口座の選び方」について解説します。

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